2006年3月11日

『垂直の記憶』 山野井泰史

垂直の記憶―岩と雪の7章


クライマー山野井泰史がチャレンジした岩壁の7つの話。山野井氏が自分で経験したことを自分の言葉で書いているのだから迫力や緊張感などが文字を通して伝わってきた。作家ではないので文章は拙いがクライミングにかける情熱は十分に伝わったと思う。オーバーハングした岩を登攀するシーンなどは読んでいてゾクゾクしてくる。そして、最後の章では生死をさまよい凍傷で指が動かなくなるところでは痛々しくて読むのが辛かったぐらいだった。山野井氏は山の頂に立つことよりも、難度の高い岩壁にチャレンジすることに喜びを感じているような人だと思った。登攀している自分が好きなんだと感じた。