2007年4月 1日

『真夏の島に咲く花は』 垣根 涼介

真夏の島に咲く花は
真夏の島に咲く花は
posted with amazlet on 07.04.01
垣根 涼介
講談社 (2006/10/13)

 舞台は南の楽園フィジー。2000年に実際に起きたフィジー人によるクーデターを背景に、フィジー人のチョネ、日系2世のヨシ、インド系フィジー人のサティー、中国系のダニー、日本の旅行会社に勤める茜など、若者達の悲喜こもごもを描いた作品。観光で行くにはフィジーはいいところだけど、実際に生活をするとなると相当大変だというのがよく分かる。垣根涼介がこれまで書いてきた作品とは違った色を成しているが、これは作者が新しい分野に挑戦したという事だろう。年齢を重ねてちょっと説教っぽいところはあるが、充分に楽しめた。

 垣根涼介 Dawning day, Dawning life.
 フィジー諸島概要

2006年8月 9日

『ゆりかごで眠れ』 垣根涼介

ゆりかごで眠れ
ゆりかごで眠れ
posted with amazlet on 06.08.09
垣根 涼介
中央公論新社 (2006/04)

垣根氏らしい疾走感にあふれている話だったので一気に読んでしまった。この作品は人物描写に力を注いでいるが、肝心の主人公が感情を表に出さない(出せない)だけに感情移入は出来なかったな。それでも、垣根氏が得意とする南米マフィアの背景や組織における個人の役割分担やシステムなど独特のリズムがあるので読んでいて気持ちが良い。お得意の改造車の話や武器に関することはお預けとなってしまったのがちょっと残念かな。終盤に入ってのスピード感には堪らないものがあるが、エンディングがね。まあ、こういう結末になるだろうという事は、それまでCOOLに仕事をしてきた主人公が手を抜いた場面で大体分かったけどね。

オフィシャルサイト 垣根涼介 Dawning day, Dawning life.

2005年2月26日

『クレイジーヘヴン』 垣根 涼介

クレイジーヘヴン

期待していた新作だったが僕には作者の意図したところが見えず「あれれ?」って感じでした。彼の作品は最初に『ワイルド・ソウル』を読んで凄く面白かったので他の作品も全部読んだ。だから尚更期待してしまったんだよな。まあ、出版した作品がすべて面白い作家はいないし、こういうこともあるだろう。だから、次回作を楽しみにしたいね。